2020/08/31 22:11
2020年夏期の店内BGMプレイリストを公開します。day / midnight
(過去のプレイリストはこちら)
[day](日中時間 9:00–23:00 のプレイリスト)
01. Durutti Column - Sketch for Summer
02. Marine Girls - A Place in the Sun
03. The Pop Group - She’s beyond Good and Evil
04. Holger Hiller & Thomas Fehlman - Wir Bauen Eine Stadt (Paul Hindemith)
1981年、独Ata Takからカセットテープでリリース。
新即物主義の作曲家P・ヒンデミットが作曲したR・ザイツの児童劇のための曲「街をつくろう」(1930年)。
ホルガー・ヒラ―とトーマス・フェールマンはハンブルクのニューウェイヴバンド、パレ・シャウンブルクのメンバー。
05. The Velvet Underground - Lady Godiva's Operation
06. My Bloody Valentine - Loomer
07. Public Image Ltd.- Poptones
08. Arbeiter Klasse - Europo!
Soviet Sound、Za Siódmą Górąとのスプリット盤(1988、カセットテープ)に収録。ポーランド・ニューウェイヴということになるのだろうか。Arbeiter Klasseもポーランドのバンドだと思われるが何故かバンド名がドイツ語。歌はポーランド語だと思われる(この曲名はエスペラント?)。詳細不明。
09. Paraf - Javna kupatila
旧ユーゴスラヴィアの1構成国・クロアチア社会主義共和国のパンクバンド。2ndアルバム以降、女性ヴォーカルに交代し、イギリスのスージー&ザ・バンシーズ的なNWゴスサウンドを鳴らしている。シンセで電子音を加え差別化を図っている。
10. Wire - I am the Fly
11. Brigitte Fontaine - Où vas-tu petit garçon
ブリジット・フォンテーヌといえば『ラジオのように』(1969年)ばかりが有名だが、オリジナルアルバムとして通算3作目の『ブリジットIII』(1971年)も傑作なので要チェック。
Où vas-tu petit garçon ? (どこへ行くの坊や?)
Je vais à l’école (学校へ行くの)
Quand reviendras-tu ? (いつ帰ってくるの?)
Jamais… (もう帰ってこないの…)
On me gavera, On m’endormira, On me hachera, (ボク、あいつらにいろいろ詰め込まれて眠らされて、切り刻まれて、)
On me mangera, tralala lala (食べられちゃうんだもん、ランララン)
[訳:Lisa TANI]
「jamais(ジャメ、英:never)」の語尾を、のどを震わせてメエエエと羊のように歌っている。
12. Ivana Stefanović - The Epistle of Birds
旧ユーゴスラヴィアの1構成国・セルビア社会主義共和国の作曲家イヴァナ・ステファノヴィチによるミュージック・コンクレート。素材に鳥の鳴き声を使っている。
[midnight](深夜時間 23:00–9:00 のプレイリスト)
01. Brigitte Fontaine - L'été l'été
Areski, Art Ensemble of Chicagoとの共作『ラジオのように』(1969年)より「夏、夏」。
「私は忘れてしまった/裂かれた猫のことを/でも猫はもっと早く忘れる」
02. DAF - Goldenes Spielzeug
1978年結成、デュッセルドルフ出身エレクトロ・パンク・デュオ。
正式名称は「Deutsch Amerikanische Freundschaft(独米友好協会)」。東ドイツの独ソ友好協会とRAF(ドイツ赤軍)のパロディ。
この曲は1981年のシングル「黄金の玩具」。
「ああ、金をくれ!/ああ、われらに玩具を与えよ!/珠玉の玩具を!」
03. Joy Division - Disorder
04. Wire - 15th
05. Bauhaus - Ziggy Stardust (David Bowie Cover)
06. Chene Noir - Le Chant du Cirque
仏アヴィニョンで結成された前衛ジャズと劇場の一体型歌劇集団Théâtre du Chêne Noirが1973年に発表したEP『Miss Madona』より。
07. Camberwell Now - Working Nights
ディス・ヒート解散後にチャールズ・ヘイワードが結成したdr+vo, ba, key+tapesによるギターレスバンド。TH時代の厳かさや実験性は後退し、親しみやすさ、抒情性が前景化。
「3週間働くと1週間休み/それが俺の決められた生活/夜勤の日は食って働いて寝るだけ/産業の歯車は回っている/日が出ている間はカーテンを閉め/夜間は働き通し/夜勤は時間を食い/身体を蝕む」
08. Soapkills - Tango
「中東のマッシヴアタック」「アラブのポーティスヘッド」等と称されるレバノンのエレクトロデュオ。アラブ圏でちょっとしたオルタナ・スターとなっているらしいボーカルのヤスミン・ハムダンは現在、拠点をパリに移してソロ活動中。
09. Aunt Sally - i was chosen
10. The Raincoats - Rainstorm
ザ・スリッツとともにイギリスのフェミニストパンクの草分け、ザ・レインコーツの3rdアルバム『Moving』(1984)より。1stは素朴なパンク的衝動に貫かれていたが、2nd『Odyshape』では一転、内省的、実験的なポストパンクに。3rdもその延長で作られた。
11. Gareth Williams & Mary Curry - Generous Moon
元ディス・ヒートのガレス・ウィリアムズがTH解散後に唯一残した作品『Flaming Tunes』(1985)より。
12. Orkestra Obsolete - Blue Monday (New Order Cover, using 1930s instruments)
ニュー・オーダーの代表曲を1930年代に存在した楽器を使ってカバーするという英BBCによる企画。使用楽器は、ディッドレイ・ボウ、ハンマーダルシマー、ハーモニウム、ツィター、ミュージックソー、グラスハープ、プリペアド・ピアノ、スリットドラム、ダルシトーン、ドラム、コントラバス、バンジョーウクレレ(これは1910年頃のもの)、SPレコードのスクラッチ、テルミン、リール・トゥ・リールのテープエコー。
原曲は1983年にファクトリーレコードからリリースされた。フロッピーディスクを模したジャケットが凝った仕様だったために、レコードが売れるごとに2ペンスの損失になったという逸話は有名だが、図らずして我々fisによるTシャツ販売事業も、ファーストコレクションでは一部商品が売れる度に損失を被るという似たような運命を辿ることになった。なんとか軌道修正したい。